自我は粒子 人間性は波動 [精神現象]

自我は国家の絶対性に成り立つ。
それは国家と国民が交わらない平行線である。
自我は国家の主体性に成り立つ。

国家の絶対性は、国家は間違っていても正しいとする仕組みである。
これが国家秩序であり、国家正義である。

国家はヘゲモニー国家の言いなりになるしかない。

*。
中国が新しいヘゲモニーを主張し始めた。

従って、アメリカの言いなりになるか、中国の言いなりになるか。
世界はこのダブルバインドに掛かった。

      *。
だが世界は、人類と人間の交点の世界となった。
即ち、ユークリッド空間から非ユークリッド空間に飛翔した。

これはヘゲモニー体制と離脱したことを意味する。

*。
自我を粒子とする世界は終わり、人間性を波動とする世界に進化した。

これが自我と人間性の不確定性原理だ。
即ち、自我を捨てなければ、人間になれない。

中国は割り込みようがない。

*。
自我は人の偽善と欺瞞の世界だ。

人は文字を得て、偽善者となった。
これを宗教と道徳が正当化した。

人は金を得て、自己欺瞞者となった。
即ち、経済成長は自己撞着である。
人間否定の肯定である。

     *。
現代は国家天動説から、人間地動説へ大転換する時だ。
即ち、エネルギー散逸系から、エントロピー安定系へ進化するときだ。

そうしないと現代文明は自殺する。

*。
自我や国家は世界に対する抵抗である。
それを実存とか現存在とか自己主張・自己実現といっていた。
それは嘘や妄想であった。

立身出世や成功物語は、世界を破壊する自己実現であった。
見事世界は破壊された。

       *。
成功物語で天国を求め、世界は地獄となった。
それが豊かさと長寿である。

これでは生きられても、人間になれない。
これらは人間に対する抵抗であった。
即ち、人間性否定の肯定であり、破壊に成功したのだ。

*。
この事情を言葉で表現できない。
これがゲーデルの不完全性定理である。
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